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一人法人は自分の給与は極限まで下げた方がいいのだが

コロナ禍の影響なのか、たまたま引き合いのきた案件のタイミングなのか、今年の売上は昨年に比べて減少している。今年度の自分への給与はかなり上げたので、結果として法人の利益がなくなってしまいそうだ。

私のように法人成りしたフリーランスの場合、法人の資産も全て自分の資産だと言える。法人の利益が大きくなると法人税が高くなる一方で、自分への給与を増やして法人の利益を圧縮すると、法人税は下がるが所得税が上がる。
税金等の支払いを抑えて手元に残る現預金をできるだけ多くしようと考えると、どのくらいバランスが落とし所なのだろうか。結論としてはかなり明快で、自分への給与は極限まで下げた方がいい。法人成りする際に、いろいろシミュレートして分かった。

税率の上限が法人税より所得税の方が高いということもあるが、それよりも重要なのは社会保険料だ。給与を上げていくと、社会保険料負担がものすごい勢いで上がっていく。健康保険料・厚生年金保険料は労使折半だが、一人法人では企業負担分も自分の負担だ。

とはいえ、給与が少なすぎると生活できない。
一人法人なので法人の金も自分の金だが、生活費に使ってしまうと損金算入されないどころか、自分への給与とみなされてしまう。所得税の修正申告をしないといけなくなるだろう。あとで高くつく。
というわけで、それなりの金額を給与として払い出すことにしている。法人の預金口座で眠らせておくのも勿体ないしね。しかし、翌年の売り上げがどのくらいなるのかあまり予想がつかないので悩ましいところだ。